文化

台湾のお盆、日本の”お中元”とは全く異なる『 中元節』の過ごし方!鬼月の10つのタブーとは?

台湾は農曆という旧暦カレンダーで暦を見るのですが、ちょうどカレンダーの8月9月あたりが農曆7月にあたります。

農曆7月は鬼月、とも言われ、死者があの世からこの世に戻ってくるという、いわゆるお盆の季節になります。

今日は日本とは異なる台湾のお盆について書いてみたいと思います。

1.今年の農暦7月(鬼月)はいつからいつまで?

8/11(初一)から9/9(7/30)まで

農暦7/1は鬼門開といい、死者の世界の扉が開き、霊たちがこの世へ戻ってきます。

鬼月のちょうど真ん中にあたる農曆7月15日を中元節といい、今年は8月25日(日曜日)になります。

農暦7/30に鬼門關といい、あの世への扉が閉まるので、霊たちはあの世へ帰っていきます。

日本のお盆と異なるところは、ご先祖様だけでなく、悪霊たちもこの世に戻ってきます。

そのため、通常でも月2回の拜拜は欠かさない台湾人ですが、農暦7月だけは3回拜拜を行います。

日本のお中元も、もともとは中元節が由来になっています。

はるかぜ
はるかぜ
現在のお中元はお世話になった方に贈り物を送るという習慣に変わっていますね。

 

2.中元節に行われる「中元普渡」って何?

帰ってきたあの世の方々に楽しんでいただくための儀式を行うのが、鬼月のちょうど真ん中にあたる農暦7月15日の中元節に行います。

個人では玄関先やマンションの下で、企業やお店の前でもたくさんのお供え物をおいて、あの世でもお金に困りませんように、という意味で焼金といって黄色の紙を燃やします。

中元節では、いつものお供え物に加えて、たくさん帰ってきている霊たち(※好兄弟)に気持ちよく過ごしていただくために、くしや歯磨き、タオルなので洗面セットなんかも準備したりします。

はるかぜ
はるかぜ
※お化け/霊の中国語はですが、台湾ではこの時のお化けのことを”好兄弟”と言ったりします。

これはどこかのオフィスで行っていた焼金の様子。かなり燃えています(笑)

最近は環境への配慮から、個人やお寺でもこの紙を燃やさない方向に動き始めています。

台北市ではお供えされた紙は一か所に集められて燃やしたりすのですが・・・高雄市内ではまだまだ個人で燃やし放題です。

おまけ

中元普渡の拜拜を終えたら、あとは人々が楽しむ宴の席があったりします。

カラオケなんかは当たり前ですが、ちょっと田舎のほうではストリップショーなんかがあったりすることもあるそうです。

3.中元節は祝日?

ではありません。

ちょうど夏休みシーズンにも重なっているので、子どもたちはお休みかもしれませんが、

旧正月のようにお店がやっていない!などの不便は全くありません。

4.鬼月は怖い!禁止事項いろいろ

上記にも書きましたが、この世に戻ってくるのはご先祖様だけでなく、悪霊も帰ってきています。

そのため、この時期はやってはいけない禁止事項がいろいろあります。

  1. 水辺で遊んではいけない(霊に引きずり込まれる)
  2. 夜、洗濯物を干してはいけない(霊が服にとりつく)
  3. 口笛を吹いてはいけない(霊を呼ぶ)
  4. 夜間呼ばれても振り返ってはいけない(霊に呼ばれている)
  5. 道端に落ちているお金を拾ってはいけない(冥婚と言って死者と結婚する習慣があります。普段からも、特に赤い袋に入ったお金は落ちていても拾わないようにしましょう。)
  6. 夜間の遠出、外出は控える(霊に遭遇する)
  7. 夜間外出するときは、全身黒または白い服はいけない(霊が寄ってくる)
  8. お箸をごはんに刺してはいけない(霊が食べにくる)
  9. むやみな殺生はしてはいけない(ご先祖様の分身かも)
  10. 結婚、引っ越し、車や家などの大きな買い物は避ける(この時期の大きな決断は惑わされるのでやめましょう)

など!

もちろん絶対的ではありませんが、何となく避けてしまう風習です。

5.ワタシ的鬼月の乗り切り方

日本人なのであまり気にしなくてもいいと思いつつ、やっぱりなんとなく気になってしまうタブー。

私は鬼月になったら、水遊びだけは控えています。

というのも、以前鬼月に海に遊びに行った時に流されそうになったことがありました。

幸いすぐ岸に戻れたので大丈夫だったのですが、もう少し気づくのが遅かったら危なかったと思います。

それからは、水遊び(特に海や河)は避けています。

でも8月は天気が良くて海日和な日もたくさんあるので、どうしても行きたいときは、泳ぐのではなく、足だけつかる、浜辺で遊ぶ、など安全に配慮して遊んでいます。

ニュースでもこの時期だから、あえて、なのかたくさんの水難事故のニュースが流れます。

霊の仕業なのかどうかはわかりませんが、やはり気を引き締めないといけないなと思わされます。

夏休みの時期と重なるお盆ですが、やっぱり何事も控えめに、そして気を引き締める、ということ忘れないように過ごしていきたいですね!

もうすぐ鬼門が閉まりますが、好兄弟に連れていかれないように気を付けましょう。