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台湾で同性婚はもうできない?!合法化できなかった理由を徹底解説!

アジア圏で初めて台湾で同性婚の合法化の見通しが発表されたのは記憶に新しいです。

2018年に行われた地方統一選挙で、同性婚の合法化についての是非を問う国民投票が行われました。

結果は、同性婚合法化は反対多数で撤廃となることが決まりました。

台湾は同性婚合法化に積極的だったのに、なぜ合法化できなかったのでしょうか?

台湾の同性婚合法化についての経緯をわかりやすく解説!

台湾で同性婚の受理を拒否されたカップルが、憲法違反ではないかと申し立てをしたことがきっかけ

結婚は男女間のみ、と定めた民法の規定が、憲法の”婚姻の自由と平等”に反するのではないか、社会的倫理の維持を理由に同性婚ができないのは差別的である」

という憲法法廷での解釈に至りました。

現政権は公約で同性婚の合法化を掲げ当選。合法化ができればアジアで初の同性婚の合法化に成功できます。

ですが、実際に審議が開始されると、「同性婚は認めるべきではない」「父母のいる家庭のあり方や社会的秩序を崩壊させるのではないか」と反発する声も上がっていました。

このことから、立法院では民法を改正し同性婚を合法化する案と、同性パートナーに結婚と同等の権利を保障する「パートナーシップ制度」を作る案という2つの方向で検討を開始

「パートナーシップ制度」にするなら容認できる、との意見が増えていました。

台湾の国民投票の結果は?台湾で同性婚はできない!?

 

2018年11月24日に行われた地方統一選挙での国民投票で、同性婚の合法化についての投票結果は

  • 民法での同性婚合法化は反対
  • 民法では結婚は男と女のみに限定すべき 
  • 同性パートナーシップ制度を作る 

となり、民法での同性婚の合法化については見送られることが決定しました。

以前から示唆されていた、同性婚と同等のパートナーシップ制度を作ることには賛成する声が多数あり、この方向で落ち着くものだと思われます。

結論は、台湾で合法な同性婚はできないということになります。

なぜ同性婚合法化は撤廃になったのか?その理由を徹底解説!

今回の結果は、特に若者たちの間では不満と思っている声が多数上がっています。

あれだけ同性婚合法化に積極的であったのに、なぜ合法化できなかったのでしょうか?

理由その①

理由は、同じく国民投票の中にあった子供の性教育に関する項目が関係しています。

性教育について

  • 小中学生には、性別平等について教育する
  • 義務教育の内は同性愛については教育しない

という項目は2つとも賛成で通過しています。

 

同性婚は受け入れられるが、それに伴ってなぜ早い段階でなぜ子どもたちに同性愛について教育しなければならないのか、間違った概念を植え付けてしまうのでは、と考える保護者は多いです。

実際に、小さな子供を持つ親は早すぎる性教育に懸念を抱いていて、現政権の性教育のあり方について同意を得られない部分が多く、多くの子どもを持つ保護者たちが反対票に流れた結果であると考えられます。

 

理由その②

やはり年配者は保守的な人が多いです。これはどこの国でも同じでしょう。

ですが、台湾の選挙の投票率はとても高く、2018年の地方選挙の投票率は約70%で、日本とは異なり若者も必ず投票に行きます。

よって、同性婚合法化に賛成している年代の投票率が低かった、というわけではなさそうです。

これは、同性婚合法化に賛成している年代の中に、理由その①である子供を持つ親である人たちが含まれているためではないかな、と推測できます。

 

2018年国民投票ではこんなことも問われていました!

日本ではきっと国会で勝手に国会議員が決めてしまいそうなことですよね、台湾の選挙方式が羨ましいです。

福島県産の食品はいらない!

日本の福島県産及びその周辺地域の食品に対しては、放射能汚染が懸念され2011年原発事故以降台湾では輸入が禁止されていました。

ですが日本の圧力に負け、現政権が一部輸入を解禁したことに台湾ではすごく反感を持っていました。

今回の国民投票では、「日本の福島県産及びその周辺地域の食品は輸入しない」ということが決まっています

東京オリンピックは「チャイニーズタイペイ」で

チャイニーズ・タイペイ

「一つの中国」政策を掲げる中国、多くの国は中国との関係を重視しているため、この政策を支持している立場にあります(日本もそう)

それ故、台湾は国と認められていないことから、オリンピックなどの国際試合では「台湾」ではなく、「チャイニーズ・タイペイ」という名前で出場しています。

東京オリンピックでは「台湾」で出場するという問いには、反対票が多い結果となりました。

少し残念ではありますが、中国にはなりたくないけど、中国との関係は悪化させたくない、という台湾人の複雑な心境が表れた結果となりました。

原発は継続

原発は継続

現政権で原発は2025年までに撤廃する、という方向で動いていましたが、そのかわりに火力発電を増やすというのが、現在空気汚染で悩まされている国民には届かなかったのでしょう。

原発はできることならなくなったほうがいいに決まっていますが、現状では経済に影響を与えることや空気汚染の問題で原発をなくすことはできませんでした。

 

2018年に行われた台湾の地方選挙に関してはこちらにも詳しく書いてあります!

台湾 国民投票 同性婚合法化
台湾と中国の仲が改善!?2018年の地方選挙の結果で中台統一に近づいた?2018年11月24日に行われた台湾の地方選挙 現在与党である民進党が大幅に議席を減らして惨敗に終わるという結果になりました。 民進...

まとめ

台湾の地方統一選挙で行われた国民投票についてまとめてみました。

アジアで初となる同性婚の合法化について注目が集まっていましたが、性の問題はデリケートな問題であります。

個人的には同性婚も支持したいところではありますが、そこに子どもたちへの教育が関わってくると、手放しで賛成することは難しいなと感じます。

パートナーシップ制度が、同性婚と同等の権利をもち、尚且差別されることのない世の中になっていってほしいと心から願います。